次のリビジョン
|
前のリビジョン
|
article:sac_2045 [2020/05/30 18:26] 127.0.0.1 外部編集 |
article:sac_2045 [2020/06/10 14:43] (現在) |
====== <>SAC_2045 ====== | {{tag> essay}} |
| |
時代背景がリアル。ごく近いSFというか、今まさに直面している未来って感じ。 | ====== 現実よりもCGアニメに懐かしさを感じる現象 ====== |
| |
3Dアニメの画質がすごい。実写とわからなくなるときもある。じっさい実写とほとんど変わらない作り方なんだろう。 | 攻殻機動隊の新作を見た。 |
だが、現実のドラマとかよりも印象深い。余計な情報が削ぎ落とされているからだ。 | |
たとえば銀行強盗の話はすごい。 | |
老人社会がメインテーマだと思うんだが、そこでの銀行がリアリティがすごい。 | |
チラシとか、ATMの感じとか、細かく描かれていて、かつ余計な具体的なものがないから自分とイメージと直結している感じがする。懐かしいような、まるでその場にいるような感じがする。バトーかっけえ。 | |
| |
家だってそうだ。具体が剥ぎ取られて細かく描かれているからか?その場にいるように感じる。広角だからかも?現実のカメラより全体像を把握しやすいのかもしれない。実際の視点に近いとか。人間の視点は110度くらいだっけ?それに近いのかもしれない。レンズだと狭く見えるので、現実とカメラの映像は判別できているのかもしれない。 | 攻殻機動隊は2040〜50年くらいの日本が舞台になっている。 |
| * 三次、四次の世界大戦 |
| * 東京や沖縄が核攻撃で消滅 |
| * 難民を大量受け入れ |
| * 安保や憲法9条が残っている |
| もちろん現在とは異なる部分が多くあるが、荒唐無稽ではなく可能性の1つとしてじゅうぶん考えられる日本の未来である。 |
| |
最新の機械と、ダサいポスター、変わらない町並み、人々の行動(事件を撮影する)、パトカーや県警の服装…。要するに変わるところと変わらないところのメリハリが効いているんだと思う。 | そんな日本社会での公安9課の活躍を描いた作品。 |
| 刑事モノともいえるけど、自律式の戦車や重火器、オスプレイとかを持っていて軍隊に近い。今よりずっと進んだコンピュータ社会で、高度な技術を使って捜査し、犯人とドンパチやって抹殺する。 |
| |
戦闘シーンとかも文句なし。フレアとか、爆発とかもすごいと思った。 | 漫画、アニメ、映画で違うストーリーになっていて、雰囲気もかなり違う。設定を借りた別世界とか、パラレルワールドといったほうがいいかもしれない。だから、コンスタントに映画になったり新作アニメが出たりしている。攻殻機動隊とは、登場人物たちの物語というよりも世界観なのかもしれない。 |
不気味なポストヒューマンの動きも無敵っぽくていい。 | |
| |
最初の黒服がいかにもなかませ犬で笑った。ウェスカーを思い出して笑う。 | 今回見たのはアニメシリーズSACの続編だ。 |
| いきなり舞台がアメリカというドラマスペシャルみたいな感じだったりCGアニメだったりでちょっと不安だったがやっぱり安定の攻殻機動隊だった。 |
| |
スタン必要なくね。 | ===== もはや懐かしさを感じる ===== |
| |
効果音とか未来な感じ。今のイメージする、流線型でスマートな感じ。 | ということで中身はとくにいうことなく大満足だった。なので別に言うことない。 |
| それより見ていて思ったのはCGの凄さ、可能性だ。 |
| 人以外のモノは、ものすごくリアルである。 |
| そうなって気づくのは、あまりに現実に近いCGはとてつもなく懐かしさを感じる瞬間を生みだすってことである。 |
| |
重すぎるテーマ、安楽死。 | たとえば部屋が映るシーン。なんの変哲もない、少年の暮らす家なのだが、間取りや家具や壁の質感、ほこりの空気感が把握できる。細かい。これがなにか記憶を揺さぶる感じや、その場にいるような感じがする。はじめて見たとは思えない。実写というか、現実でもほとんどない現象だ。 |
| |
炎上 | たぶん、余分なものを削ぎ落として極限までリアルにしたらこうなるんだと思う。現実では細かい情報が多すぎるために同じ分類に入れられることはほとんどない。人間は細かい違いを大雑把に捉えて把握するのが得意だ。 |
| 逆にアニメや漫画だと記号の意味を捉えているので、現実のなにかと結びつくことはほとんどない。りんごと、りんごを参照している文字は明らかに違う。 |
| |
プリンの場面だけギャルゲー視点になるの笑う。萌え要素はタチコマで十分なかんじだが。 | 余分なものを削ぎ落としたリアルな場合は?まずアニメや漫画を見るように記号として認識せず、景色としてみることになる。脳は抽象化した現実の記憶をたくさん保持していてそれを元に分類するが、余分なものがないため差異が生まれない。なのでかんたんに自分が見たどこかの景色と同じ分類をしてしまうんだろうと思う。結果「これ見たことある!」となって懐かしさを感じる。 |
| |
この国に絶望したとか中学生の反乱とか、『希望の国のエクソダス』を思い出す。 | そして映像に加え、社会文化的なさりげない「あるある」な情報が多い。 |
| 銀行の回では、銀行にありがちなつまらないポスターがやたら細かく描写されていた。ポスターは再利用できる透明な額の中に入っていて、人物の胸像の下に標語みたいのが書かれている。それらはありがちな「意味」だ。細かく見ることはないが、どういうものがありがちなのかはぼんやりとイメージを持っている。脳のイメージを形にしたらこの映像みたいになるのかもしれない。逆に見た場合は脳は「あ、これ保存してるあのイメージと同じだ」となるんだろう。 |
| |
戦争による経済を回すとか1984年っぽい。後半も1984年がテーマになった。 | ===== 人間だけは違う ===== |
| |
ポスト・ヒューマンって結局何なのサ。万能すぎてよくわからん。 | 人間だけはデフォルメがきいている。これは不気味の谷現象を避ける目的だろう。 |
| 人間は人間を見分ける力が異様に高いので、かなりリアルでも作られたものには違和感を感じてしまうらしい。たぶん今の技術でも厳しいのだと思う。 |
実写?きれいな自然。夕方のノスタルジーやばい。そういう話しだった。 | |
ノスタルジー感じさせてたところに事件来る。迫るものがある。ぞっとする。 | |
| |