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article:sac_2045 [2020/06/04 10:57] kijima [*現実よりもCGアニメに懐かしさを感じる現象] |
article:sac_2045 [2020/06/10 14:43] (現在) |
====== *現実よりもCGアニメに懐かしさを感じる現象 ====== | {{tag> essay}} |
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| ====== 現実よりもCGアニメに懐かしさを感じる現象 ====== |
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攻殻機動隊の新作を見た。 | 攻殻機動隊の新作を見た。 |
いきなり舞台がアメリカというドラマスペシャルみたいな感じだったりCGアニメだったりでちょっと不安だったがやっぱり安定の攻殻機動隊だった。 | いきなり舞台がアメリカというドラマスペシャルみたいな感じだったりCGアニメだったりでちょっと不安だったがやっぱり安定の攻殻機動隊だった。 |
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===== CG ===== | ===== もはや懐かしさを感じる ===== |
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すぐ気づく大きな違いはフルCG化していることである。 | |
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時代背景がリアル。ごく近いSFというか、今まさに直面している未来って感じ。 | |
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3Dアニメの画質がすごい。実写とわからなくなるときもある。じっさい実写とほとんど変わらない作り方なんだろう。 | |
だが、現実のドラマとかよりも印象深い。余計な情報が削ぎ落とされているからだ。 | |
たとえば銀行強盗の話はすごい。 | |
老人社会がメインテーマだと思うんだが、そこでの銀行がリアリティがすごい。 | |
チラシとか、ATMの感じとか、細かく描かれていて、かつ余計な具体的なものがないから自分とイメージと直結している感じがする。懐かしいような、まるでその場にいるような感じがする。バトーかっけえ。 | |
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家だってそうだ。具体が剥ぎ取られて細かく描かれているからか?その場にいるように感じる。広角だからかも?現実のカメラより全体像を把握しやすいのかもしれない。実際の視点に近いとか。人間の視点は110度くらいだっけ?それに近いのかもしれない。レンズだと狭く見えるので、現実とカメラの映像は判別できているのかもしれない。 | |
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最新の機械と、ダサいポスター、変わらない町並み、人々の行動(事件を撮影する)、パトカーや県警の服装…。要するに変わるところと変わらないところのメリハリが効いているんだと思う。 | |
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戦闘シーンとかも文句なし。フレアとか、爆発とかもすごいと思った。 | |
不気味なポストヒューマンの動きも無敵っぽくていい。 | |
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最初の黒服がいかにもなかませ犬で笑った。ウェスカーを思い出して笑う。 | |
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スタン必要なくね。 | |
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効果音とか未来な感じ。今のイメージする、流線型でスマートな感じ。 | |
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重すぎるテーマ、安楽死。 | ということで中身はとくにいうことなく大満足だった。なので別に言うことない。 |
| それより見ていて思ったのはCGの凄さ、可能性だ。 |
| 人以外のモノは、ものすごくリアルである。 |
| そうなって気づくのは、あまりに現実に近いCGはとてつもなく懐かしさを感じる瞬間を生みだすってことである。 |
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炎上 | たとえば部屋が映るシーン。なんの変哲もない、少年の暮らす家なのだが、間取りや家具や壁の質感、ほこりの空気感が把握できる。細かい。これがなにか記憶を揺さぶる感じや、その場にいるような感じがする。はじめて見たとは思えない。実写というか、現実でもほとんどない現象だ。 |
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プリンの場面だけギャルゲー視点になるの笑う。萌え要素はタチコマで十分なかんじだが。 | たぶん、余分なものを削ぎ落として極限までリアルにしたらこうなるんだと思う。現実では細かい情報が多すぎるために同じ分類に入れられることはほとんどない。人間は細かい違いを大雑把に捉えて把握するのが得意だ。 |
| 逆にアニメや漫画だと記号の意味を捉えているので、現実のなにかと結びつくことはほとんどない。りんごと、りんごを参照している文字は明らかに違う。 |
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この国に絶望したとか中学生の反乱とか、『希望の国のエクソダス』を思い出す。 | 余分なものを削ぎ落としたリアルな場合は?まずアニメや漫画を見るように記号として認識せず、景色としてみることになる。脳は抽象化した現実の記憶をたくさん保持していてそれを元に分類するが、余分なものがないため差異が生まれない。なのでかんたんに自分が見たどこかの景色と同じ分類をしてしまうんだろうと思う。結果「これ見たことある!」となって懐かしさを感じる。 |
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戦争による経済を回すとか1984年っぽい。後半も1984年がテーマになった。 | そして映像に加え、社会文化的なさりげない「あるある」な情報が多い。 |
| 銀行の回では、銀行にありがちなつまらないポスターがやたら細かく描写されていた。ポスターは再利用できる透明な額の中に入っていて、人物の胸像の下に標語みたいのが書かれている。それらはありがちな「意味」だ。細かく見ることはないが、どういうものがありがちなのかはぼんやりとイメージを持っている。脳のイメージを形にしたらこの映像みたいになるのかもしれない。逆に見た場合は脳は「あ、これ保存してるあのイメージと同じだ」となるんだろう。 |
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ポスト・ヒューマンって結局何なのサ。万能すぎてよくわからん。 | ===== 人間だけは違う ===== |
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実写?きれいな自然。夕方のノスタルジーやばい。そういう話しだった。 | 人間だけはデフォルメがきいている。これは不気味の谷現象を避ける目的だろう。 |
ノスタルジー感じさせてたところに事件来る。迫るものがある。ぞっとする。 | 人間は人間を見分ける力が異様に高いので、かなりリアルでも作られたものには違和感を感じてしまうらしい。たぶん今の技術でも厳しいのだと思う。 |
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