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{{tag> essay}} ====== 時代は等価ではない ====== ===== 時代 ===== 最近、あまり現代が舞台の作品を見ない。 別に狙っているわけではないが、自然にそうなった。 歴史的な名作ばかり観ているというわけでもなくて、最新作でもちょっと前の時代が舞台のときが多い。 制作側もそうしたことを考えているんじゃないだろうか? スマホとかあると、あまり映えないからかもしれない。 あまりに急速に浸透したので、映像表現として見るのはあまり慣れない。 慣れの問題以前に、映像表現としてテキストをメインで表示するだけでは字幕みたいで、ちょっと間が悪いかもしれない。最近は映像でSNSのメッセージのやりとりを見るようになったけど、やはり違和感がある。((実際に現実に普及するのと、視聴者として見慣れるのではタイムラグがある)) 携帯電話なんかも出た当時は相当試行錯誤あっただろうが、まだ声があってわかりやすい。 あとは単純に何でもできてしまうのでストーリーとしてやりにくいとかね。 人に道を聞くということ1つとっても、スマホ時代だったらスマホを使ってすべて完結してしまうから、ストーリーとして成り立たなくなりそうだ。 ストーリーには何か、日常を破るようなきっかけが必要だ。スマホだと、すべて画面上で完結し、予想外のことは起こらない。 だから、世の中の作品にはちょっと古めが多い、と言われてもあまり驚かない。 まったく根拠はない。まず問題設定からして、間違っているかもしれない。 作品はちょっとタイムラグがあるのが普通かもしれないし、単にたまたまなのかもしれないからだ。 Netflixの人気シリーズの『ストレンジャー・シングス』は1980年代が舞台で、3シーズン目だ。 オレはまだ生まれてないので、スルーしてるネタもたくさんあるんだと思うけど、作品の中だということを考えても、牧歌的でいい感じの時代?に思える。 ===== 今(2020年)は、未来から見てどんな時代になるか ===== ちょっと憧れる一方で、俺は現代((2020年))に、あまり自信を持っていない。 後の世の中に残りそうなものはなんにもない。後世どころか半年たつとみんな忘れてるだろ。 何十年後かに、いい時代だった、と思うときが来るんだろうか?あまり想像ができない。 「昔はよかった」と言う奴は懐古主義者というレッテルを貼られ、実際煙たいと思う。実際そう言ってるオジサンがいるとムカつくが、じつはけっこう正しいんじゃないかとも思う。オレはその時代を生きていないにも関わらず、憧れを持っている。 文化。生きやすさにおいて。 現代世界が過去に比べてよくなったのは間違いない。何でも便利だ。飛行機と宿をネットで予約して支払って、カンタンに安く旅行できる。 でも…後から考えて、「いい時代だった」と言うとはとても思えない。 懐古主義という言葉は、なくなるんじゃないだろうか?そのうち「誰もあの頃がよかった」と言わなくなるから。 懐古主義というレッテル貼りは、実際に前の時代が力を持っているときだけ使える。 社会や時代のせいにしているわけではない。**時代ごとで等価ではない**ことを言いたい。 例えば日本で1960年に、1930年がよかったと考えるオジサンと、1990年に、1960年がよかったと考えるオジサンの数は同じ30年間でも違うだろう。戦争の影響を抜きにしても、文化度が違うわけだ。 2050年に2020年はよかったと思う人はどれくらいいるだろうか?たぶんそんなにいない。 もっとも、30年後、2050年があまりに壊滅的((よく人口がn千万人を切るとか言ってますよね。ほぼ全て悲観的論調で。))だったら相対的に文化度は上がるんだろうが、それよりはスルーしてさらに30年前、1990年代スゲー、みたくなるだろう。そしてオリンピックは下り道への転換点として人々の心に刻まれることだろう((開催されれば…いや開催されなくてもそれなりに刻まれるだろうな。コロナウイルスCOVID-19は未来に刻まれるような出来事になるんだろうか。それとも、後から考えると大したことなかった、流行語的扱いを受けるんだろうか。まさに今分岐点にいる。歴史的な出来事って後から考えると必然的に見えるが、毎回こうやってどうなるか予想のつかなさがあると思うと、ちょっとアツくなる。))。暗い。
article/stranger_things.txt
· 最終更新: 2020/06/10 14:43 (外部編集)
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