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リッキー・ジャーベイス作品まとめ

その人の作品がことごとく刺さるような、そういうことがある。 フィーリングの合う作者で選ぶのは何かのランキングを参考にするよりずっと確かな方法だ。そういう作品と出会うことは少ないが。

最近グッときたのはリッキー・ジャーベイスだ。イギリスの脚本家・演出・監督・コメディアン。 彼の作品というとき、ほとんど監督・演出・出演・脚本を彼自身が担当しているから驚く。天才か。…まあそれは、どうでもいいことなんである。重要なのは彼の作品が面白いことだ。

特徴として、シュール、ブラックコメディである。ここが笑うとこですよ、というのはない。みんな真面目な顔で何かしていて、その状況がおかしくて笑える。 シュールな出来事は普段何気なく権威的に感じていたり、シリアスに考えないといけないと思いがちな何か、神とか報道とか死とか上司とか、でもこうやって笑い飛ばせる、と伝えているように思える。むしろそういう真面目に何かしているものこそ、笑える何かが隠れている。

もし宇宙人が見て何か笑うとしたら、芸人の狙った笑いじゃなくて、人がさも真剣そうに何かしている状況だろう。現実の嫌になるような出来事も、そういう視点で見てみると楽しめるかもしれない。

リッキー・ジャーヴェイスの人間嫌い

トークショー。まず始めにこれを見るといいと思う。芸風がすぐわかり、たぶん合う合わないもはっきりすると思う。 コメディやブラックなジョークに対する考え方とか、ほかの作品群にも共通の説明書のようなものだ。(Netflix)

The Office

ある企業のオフィスの日常を描いたコメディドラマ。無神経の塊のような上司デヴィッド・ブレント(演リッキー・ジャーヴェイス)のいる日常を描く。(Amazon Prime Video)

デイビット・ブレント ライフ・オン・ザ・ロード

『The Office』のデイビット・ブレントがその後、バンドでツアーをする様子を描く。(Netflix)

After Life

妻に先立たれ、自殺願望を持つ男がさまざまな人に出会い変化していくさまを描く。(Netflix)

Derek

老人ホームに勤める、幸福そうな男デレクを描く。(Netflix)

(現地にいない)現場特派員

紛争地域での現地リポートをでっち上げるうち、トンデモないことになる話。(Netflix)

ウソから始まる恋と仕事の成功術

真実しかない世界。はじめてウソを発明した人は妙な状況になっていく。(Netflix)