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目的

Wikiは、チームで知識を構築するために設計されたシステムのことである。いちばん有名なのはもちろんWikipediaで、世界中の有志が協力して辞書を編んでいる。 人類史上最大のコラボだ。

世界中の会ったこともない人が一つの文章を作るためには、それなりの作法や、守らせるための仕組みがある。Wikiは、単にソフトウェア、システムというより、人々をゆるく縛り方向づけるルールも含む。世界中のコラボにおいては、目に見えるコミュニケーションだけが命綱だ。たとえばリアル世界での仕事の暗黙の了解などは存在しない。 そうやって厳しい環境の中で洗練されたシステムとしてのWiki、それよりソフトな、人々に対するルールは、コミュニケーションの課題に対するひとつの解決方法として使える。

あらゆる仕事にコミュニケーションは不可欠で有効な解決策になるにも関わらず、世間一般に広まっているとは言いがたい。世の中にはいまだに伝言ゲームをしているところがある。あるいは何年も前に作成した分厚いマニュアルがあるだけで誰も読みはしない。

Wikiの利用は単にマニュアルを読んで使いこなせるというより、実践を通して学ぶ比重が大きい。ほかのスボーツなどと同じだ。たとえばサッカー: ルールを覚えることは単なるスタートラインだ。勝つためにはどうチームで協力するかを、実践を通して学ばないといけない。難しいのはWikiは概念上のものであり、プレイヤー?が少ないということだ。

サッカーをしたことがないのに、無作為に選んだ20人にサッカーの上達方法を教えることはできない。少なくとも自分がやったことがないと。

Wiki経験を提供する、よいチュートリアルが必要だと思う。 それを模索することが、このプロジェクトの目的だ。

article/wiki_project_purpose.1597219455.txt.gz · 最終更新: 2020/08/12 17:04 by kijima