論理回路の学び方

論理回路

コンピュータのもっとも基本的な部分である回路に焦点を当てた本。スゴく読みやすい。 私にとって回路は全く謎の分野だった。ゲームなんかでも回路は出てくる、例えばMinecraftでも出てきて建築の幅を大きく広げるのだが、何それ?という感じでずっと敬遠していた。 どうやって手をつけたらいいのかわからなかった。ゲーム内だけで学ぶにはあまりにも材料が少なすぎるし、実はそんなに学ぶのに適しているとは思えない。立体で把握するのが面倒だからだ。2次元の図で見たほうがはるかによくわかる。

ゲーム内だけで学ぶのは難しい。初心者に学びやすい本が必要だ。 この本では、AND,OR,NOTの組み合わせですべての情報は表現できる、ということがよく理解できる。教科書なんかよりずっとわかりやすい。

本質は、論理回路の「論理」の部分、つまりAND,OR,NOTだ。 電子回路が使われるのは単に電気がサイズ的、遅延的に一番便利だからに過ぎない。 糸や水力で論理回路を作る方法も示されており、本質的な部分の理解が得られる。

実践を通して、その背景にある抽象的な部分まで理解できる本こそ、いい本だと思う。 単に小難しい言葉を羅列した本なんていくらでもある。よい教科書にはまだまだ発展の余地がある。

実践

回路シミュレーターでより時計など作ってみるとより理解が深まる。 https://circuitverse.org/simulator/edit/29279

デジタル時計は、カウンタとデコーダと7セグディスプレイの組み合わせである。

60秒だけの例)
9カウンタと5カウンタを組み合わせて、9カウンタがいっぱいになったときのみ6カウンタ(10の桁)がオンになり、保持される。これで桁上がりができ、秒の桁は0に戻る。

また、これらは当然2進数なので、ディスプレイにそのまま入力できる。

ディスプレイは1(2進数)のときはセクションのn1,n2,をonにして、という組み合わせを図に書いて、つなげていく。

article/thinking_computer.txt · 最終更新: 2020/06/10 14:43 (外部編集)